夜色オオカミ




忘れられない…あの………憎悪とも愛情とも言えるような視線。



あたしに、消えたあたしの姉妹である《運命の花嫁》を重ねているの……?



そう言えば、橙伽さんが言ってた……。



《双子の花嫁》……



双子は稀に魂の一部を共鳴していると言ってた。



あたしの中に魂の欠片というものが本当に残されていたんだとしたら



それは魂の共鳴と…言えるんじゃない……?



「………っ。」











気づいて愕然とする。














人狼と花嫁の唯一無二が覆される。













それが可能とわかった以上



あの人があたしに望むモノは何……?
















たぶん…ううん…間違いなく

















自分の《運命の花嫁》の……‘代わり’だ……。












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