夜色オオカミ
「そもそも同い年に見えないよ!狼の16歳っておじーちゃんじゃないの!?」
見えないって…狼だから容姿的に当たり前な話しなんだけど
今のテンパるあたしにそれは浮かばない…。
「だれがじじぃだ。しっかり人間の歳で16歳だよ」
「マガミトウヤ狼じゃない!!」
「………」
それにマガミトウヤの目がふいっとそらされる。
「あーーもうっ!!ワケわかんないーーーっ!!!」
「………」
あたしの我慢ならない叫び声に遠くで犬がワォーンとないた。