夜色オオカミ
覚めなければいい夢、目覚めた現実
「………。」
夜中にフッと目が覚めた。
なんか………身体、ダルい………。
なんだか重い身体で身動いで…再び目を開くと
「…なんだ、……もう起きたのか…?」
「…………!?」
…目を開くと、
優しい顔をした十夜の黒い瞳と目があった。
「……え…あ……っ…」
そして次第にはっきりしてくる頭。
あたしは十夜の腕の中、何も身に着けてない…素っ裸で寝てた……。
「~~~っっ!!!」
「…………?」
途端に蘇る数時間前の情事。
あまだるい自分の身体…
身体中に散る紅い痣……
極めつけの下腹部の違和感。
あたし、ほんとに…十夜と……っ