夜色オオカミ
私の運命は
真神一族で絶対的な能力を持つ…黒き狼の《運命の花嫁》が私の花嫁の双子の姉妹であった時から……決まっていたのだ。
忌まわしい黒き狼
それは生まれながらにして運命の勝利者。
能力を全く持たぬアルビノを父親にしていながら
現当主の孫として
自身は特別な黒い毛皮を纏い生まれてきた。
最高の力を誇ると言う真神一族の絶対的な存在に
そんな男と花嫁の運命を別つのだ
どちらが勝利を手にするかなど、考えなくともわかるじゃないか。
結果…
私の愛しき花嫁は消え去った。