夜色オオカミ
一人になって、あたしはまた月を見上げながら…心花のことを考えた。
夢……だったのかな……?
だったら眠ればまた逢えるんじゃないかと思って、無理やりに目を閉じてみたりもしたけど、そんなに簡単に眠くなるわけもなく……。
ずっと
あたしと一緒にいたと言った心花。
あたしを通してすべてを見てきたって……。
やっぱり
紫月さんに初めて出逢った時に感じた…
あの、あまりにも切ないあの時の想いは
…あなただったんだね……心花。