夜色オオカミ




「俺としては…祈咲に似た可愛い女の子が欲しいんだけどよ。」



「真神でそれはありえないんでしょ?

…絶対に、十夜に瓜二つなヤンチャな男の子だよ。」



ね?と、あたしは笑いながらまだまだぺったんこなお腹に話しかける。



…現在、妊娠2ヶ月だ。



わかったばかりのその存在…。



紫月さんの言葉に、あたしはあの後、…確かな確信を持って検査を受けた。



まだまだ身体には何の変化もなかったけれど…



あたしのお腹には、確かに小さな命が宿っていた……。










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