夜色オオカミ
そして日曜日。
あたしはその日バカみたいに早起きして、服に髪に…何時間もかけて仕度をした。
十夜が言ってた気になる《みんな》は……
結局、聞けなかったというか…聞きたくなかったというか………。
うぅぅ~……っ。
何これ、何これ~…!
まだ自宅の自分の部屋にいるっていうのに!
あたしの緊張MAXなんですけど………!!
――――ピンポーーン♪
ドキーーッ!!
突然のインターホンに跳ね上がる心臓。
も…もうそんな時間………?
部屋の壁時計は午前10時。
十夜との約束の時間だった。
「…ついに来たぁ……」