私のお兄ちゃん
後ろからお兄ちゃんの声がした。


「おい、みちる!入学式おくれるぞ?自転車、乗せてってやろうか?」


え、え、これってお兄ちゃんと一緒に登校できるってことだよね!?


こんなことは初めてなんだよね。


よし、ここは思い切って・・・


「お言葉に甘えて!」


「よし!んじゃのれっ!」


「あらあら、海斗お兄さん、みちるちゃんを送るなんて、やさしいお兄さんね。」


私が自転車に乗ろうとした瞬間、後ろから声がした。


優さんだ。


この人は相馬優。私たちの幼なじみで高校2年生。


「おう、優。いまみちるを入学式に連れて行くところだ。」


「みちるちゃんをけがさせちゃだめだからね?私が許さないから!」


優さんお兄ちゃんと仲が良くていいな・・・



「優さん!私は大丈夫ですよ~では、いってきます!」


私は、ばっと優さんにて手をあげ大きく振った


「じゃあね~」


優さんが明るい笑顔で手を振り返した。


「よし、みちる!ちゃんと背中つかまっとけよ?」


お兄ちゃんの明るい声、元気もらえるな・・・


「よしんじゃいくぞ!」


「おーーーーっ♪」


私は高くコブシをあげ、答えた。


わぁ・・・お兄ちゃんの背中広くてがっちりしてる・・・


もぅ心はドキドキ・・・


お兄ちゃんのこんな近くにいられるなんて・・・


もぅ私、幸せ、死んじゃいそう。

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