ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
「え……と」


「いや、なんかさ。片想いって……ツラいし、主人公がうまくいってほしーなとかさ、そう思う」


結城くん、そんな風に思ってくれたんだ!


恋愛小説初心者なのに、上出来だよ!!


この小説を徳ちゃんに読ませたら、鼻で笑われた。


だいたい展開読めんじゃん。どーせ引っ張るだけ引っ張って、


実は相手も好きだったってパターンかよっ!って。


そうじゃないんだよーっ。


その過程が大事なの。


それを楽しむんだよ!


さすが結城くん。見事な妄想力で、きっと色んな結末を想像したんだよね?


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