ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
……喋ってみたいな。


できれば毎朝、“おはよう”だけでも言い合える仲に。


そのうちホームに電車が入ってきて、私は電車に乗り込んだ。


座席に座り本を開く。


……すると、


私の前に誰かが立った。




……え!?

うそ。

結城……くん!?


しかも私を見ていて……


なぜか手を差し出していた。


「あの、コレ……」


えっ?


お手?


思わず結城くんの手の上に手を乗せると、


結城くんは無表情のまま、


私をジッと見つめている。



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