ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
前に、結城くんの好きな人は、私みたいな雰囲気だって言ってたよね。


……氷上梨子さんは、


きっと、


悲しい事があっても……


こんな風に泣かないんだ。






今はもう大学生だし……


私なんかより、


きっと、ずっと大人。





どう頑張ったって、始めから無理だったんだ。


ポカッ!


「あ、痛っ!!」


徳ちゃんが膝掛けの上から私の頭を叩いてくる。


「光~、妄想はそこまで。泣くのはいーけど、どん底まで落ちるなよ?」


「…………」


さすが、よくわかってるな。


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