ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
「諦める?」


「……うん」


まだ膝掛けを被ったままの私。


上半身だけ、ベッドに倒れてつっぷす。


結城くんを、諦める。


「そっか。光にはきっと結城よりもっといいヤツ現れるよ」


慰め、ありがとう。


「だといいんだけど……」


「誰か紹介してやろっか?」


「いい……。徳ちゃんの友達、チャラいのばっかだから」


ピアノレッスンに行った時にたまに見かけるけど……


徳ちゃんの友達は、どうも私は受け付けナイ。





……結城くんみたいな、


っていうか、今はまだ結城くん以外は考えられないや。






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