ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
「好きな人と付き合うだけが幸せじゃない……よな」


「現実だったら嫌だけどねぇ。この終わり方は……」


好きな人と付き合いたいし。


私だって結城くんと付き合いたいもん。


「……そっか」


結城くん、なんだかひとりで納得してる。


ま、幸せいっぱいの結城くんは、バッドエンドとは無縁だもんね。


「菅沼さん、今日時間ある?」


えっ?


もしかしてまた……氷上さんにあげるプレゼントを一緒に選ぶの?


言われて嬉しいよりも先に、嫌な意味でドキッとしてしまう。


「あのさ……。緑に言われて」


緑くんが!?


何て言ったの?
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