ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
結城くんと電車に乗った。


座席が空いてなかったから、扉付近に二人で立つ。


側に立つ結城くんは、扉に肩を預け私と向かい合わせになる。


……一緒に帰れるなんて、夢みたい。


あ、まただ。


結城くん。ケータイ見て、すぐにポケットにしまった。


「……気にしないで、メールしていいよ?」


いいよっていいながら、


彼女からメールがきたのかなって思うと胸がズキズキ痛む。


「緑からメールきてた。あいつ最近やたらメール送ってくんだよな。

……ウザ」


え。


結城くん、今……


『うざ』って言った?


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