ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
「本買った人は、ここでゆっくりしていいんだ」


「へぇ」


飲み物を買って、菅沼さんと向かい合わせに座る。


……菅沼さん、意外とよく喋るし、あんまり気遣わなくていいな。


しかも、延々と話してるでもなく、間合いがオレと合うっつーか……。


「結城くん、あのね。実は今日話したい事があって……」


え、マジ?


なんだろな、そんな改まって……。





「でも、後で言う」


菅沼さんは、顔真っ赤にしてオレから目をそらし、


すぐに妄想族を読み始めてしまった。



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