ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
鼓動が早くて


い……息苦しいっ。


苦しいけど、肩で息してたら変だよな。


気づかれないよう、悟られないよう……。


落ち着け、オレ。


菅沼さんは、ただ泣いてて……


涙が止まらないから顔を隠したくってオレに抱きついてんだよな?


だからオレが変に意識したら……


ダメだしな。






息を肺にたくさん送りこむ事ができず、


窒素寸前。


早く……


離れて、くれ。


うう、限界。


体がプルプルし始めた時、


菅沼さんの腕が、オレの腰から離れた。





助かった!


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