ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
「……結城くん、ごめんね。こんな事して」


「いや……あぁ」


曖昧な返事をしつつ、慌てて肺に酸素を送り込む。


……はぁ、生き返った。


「あのね。今日話したいって言ってた事なんだけど……」


菅沼さんは涙を拭きながら、オレを見上げる。


「あぁ、なに?」


潤んだ瞳がちょっとかわいいだなんて思うオレって、不純。


「あの……ね。結城くんって……」


「……ん?」



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