ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
「菅沼さ~ん、初めまして」


緑くんはペコリと軽く会釈して、私に挨拶してくる。


私が菅沼だってどうして知ってるんだろう。


もしかして結城くんが私の話を緑くんにしてくれてるの?


「マジできやがった……」


「いーじゃん、別に。オレが入った方が楽しいよ?な、菅沼さん」


緑くん私に振ってくるけど、私は結城くんと二人がいいんだけど。


とりあえず笑って(苦笑いしてるつもり)みる。


結城くんの友達だしね。


チャラいの嫌いとか、全面に出したら失礼だし……。


「でもさー、お前ら地味だよな。本屋デートって何っ?」


緑くんがバカにしたように笑ってる。


地味とか、ほっといてよ!!


私には最高のデートなんだから……って、これってデートになっちゃう!?


うわ、嬉しい。

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