ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
「コンクールか……。菅沼さん、出るんだ。頑張れな」


「うん」


「けどゴメン。それには……行けないかな」


ほら、やっぱり。


こんな事突然言われても困るってば……。


「うん、気遣わないで!私も突然ゴメンね」


「いや。聴いてみたいなとは思うけどさ、やっぱオレ彼女いるし。菅沼さんと仲良くし過ぎると……」


うそ、そっち!?


ちょっと……。


じゃあ今日告白しても、もしかして玉砕?


「たまにならいいんだけど、あんまり特定のコと仲良くすんのも悪いかなって思ってさ」


そっか。彼女に気を遣ってるんだね。





……いいよ、そういう優しい結城くんだから


好きになったんだもん。


< 232 / 425 >

この作品をシェア

pagetop