ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車

「……いいの？」


「いーよ。サンドイッチじゃすぐ腹減るって。じゃ、オレ買ってくる」


結城くんはにっこり笑って、席を立った。


……結城くんの前でガツガツ食べたくないっていう気持ちに


もしかして気付いてくれてたのかな。


ホントは唐揚げもポテトも大好き。


けど、サンドイッチの方がかわいいかな、って思ったから。


結城くんは、今度は焼きそばを手にしていた。


「うわ～、たくさん食べるんだね？」


「そっか？フツーだって。あ、一緒に食べれるよう、箸ふたつもらってきた」


えぇっ!?


結城くんは、私に割りばしを差し出す。