ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
「ゴタゴタって……」


「自分が彼女とうまくいってねぇからって、あっちもこっちも手ぇつけんなよ」


「つけてナイっつの。大体何なんだ?菅沼さんには昨日ちゃんと断ったから……。気持ちは嬉しかったけどさ」


元彼か何か知らねぇけど、ムカツクなコイツ。


挑発的な目をオレに向け、今にも殴ってきそうなオーラを漂わせてる。


「断ったって……。だったら何で友達とか言うんだよ。

ちゃんとフれよ。曖昧な答えだすな」


「……曖昧?」


オレなりに、最善の答えを出したつもりだったんだけど。


それがよくないって事か?


「好きんなったヤツと、友達になるなんてムリって事。

わかんねぇのか?そんぐらい。あ~これだから、女に免疫ないヤツは……。うーっ、イラツク!!」


イラツクのはこっちだっつの。


女に免疫ないとか、ほっとけよ。
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