ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
「ちゃんとフるのも、優しさなんだよ。

……頼むから、あいつが諦められるように、ちゃんと振ってやってくんね?」


そのまま殴られるかと思ったけど、


相手はオレに頭を下げてきた。


……わけがわからず、戸惑ってると、こう続けてきた。


「あいつさ……。光って、器用なヤツじゃねぇから。

お前があいつと中途半端な友達関係続けると、きっとずっと好きなまんまだと思う。

今……付き合う気がないなら、切ってくれ」


切るって……。


そう言われ、動揺するオレ。


菅沼さんと、友達でいられなくなるって事だよな。


まぁ確かに、オレが氷上さんにそうだったように


好きな人の側にいたら、相手に好きな人がいるってわかってても


どんどん好きになる。


優しくされる度、もしかして……って勘違いする。


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