ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
ピンポーン


徳ちゃんちのチャイムを鳴らすと、


ダルそーに、不機嫌な顔の男の子が玄関に出てきた。


「……んだよ、光か。まだ早くね?」


「徳ちゃんに話があって……」


私がそう言うと、


徳ちゃんの背筋が、ピンと伸びた。


「えっ……まさか。あ、いや。な……なんの話だよ。オレ今日忙しーから」


徳ちゃん一人で焦って、


さっさと家の中に入ってしまった。


……何、アレ。


感じ悪ーい。


忙しいって、今起きましたみたいな顔して、よく言う~。


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