ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
徳ちゃんを追って、家の中に入ると


ちょうど階段のぼろうとした所だったから、


服の裾を引っ張って、無理やり引き留めた。


「ねぇ~、徳ちゃん」


「は?寄ってくんな。光はピアノだけ弾いてりゃいーんだよ」


「ひどーい!徳ちゃんとも喋りたいよ」


「さよか?でもオレは用はねぇ!」


って言って、階段をかけ上がろうとする。


「ちょっ……徳ちゃん聞いてぇ。今日ね、結城くんに避けられた。

どうしてだと思う……?」


「知らね」


「そんな言い方しないでよ。

先週は、そんな態度じゃなかったんだよ?

私、何かやったのかな……」


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