ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
えっ……?


「オイ、お前なにやってんの?」


ウソ……。


私の手を引っ張ったのは、前髪パッツンくんじゃなかった……。


同じ黒髪だけど、サラサラ艶々の素敵ヘア。


……結城くんっ!?


「なにって……。失敬だな。お前こそ、何だ?」


前髪パッツンくんは、結城くんに突っかかっていくけど、


ビクともしてない。


「チカン……だろ、お前」


「はっ?チカン!?」


前髪パッツンくん、顔に汗をいっぱい浮かべ、焦りまくってる。


「今、触ってたろ」


「さ、触ってませーん!」



チカンじゃないけど、体にベタベタ触られたのは事実かも……。



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