ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
演奏を終えると、


最初のまばらな拍手が嘘のように、


喝采に変わった。


割れんばかりの拍手に囲まれて……ステージをおりた。


ステージの裾には先生が待ってくれていて、


ギュッと抱きしめてくれた。


「光っ、パーフェクト!!

いつも注意してる所、今日は完璧だったよ。

よく頑張ったね」


「先生~っ!」


先生にギュッてされると、子供に戻ったみたいな感覚になる。


お母さんみたいに、頼もしくて、温かい。


本当はちょっとミスったけど、先生は敢えてそこは突っ込んでこないんだ。


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