ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
「だけど……すごく好き、だったんだよね」


……雪乃から聞いた話はひどかったけど、


そんなに簡単に別れようって思えるものなのかな。


「そ……だな。すげー好きだった」


ズキン。


やっぱり。


「けどさ、好きだからこそ……一気に嫌いんなったっつーか」


「……え?」


「付き合いながら、いつも不安だった。それでもいいって思ってたけど、

オレが彼女を嫌いになったのは……その積み重ね。

我慢してるつもりなかったけど、やっぱ我慢してた」


「我慢……?」


「そう。好きになって欲しい、オレだけを見て欲しい……って。

思ってたけど、言えなかった」


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