ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
「結城く~ん、おはよ!」


待ち合わせは、6両目。


いつもの場所に、


彼女は座ってる。


今日はちょうど隣が空いてたから、オレも座った。


「おはよ、菅沼さん」


「あのね、今日の帰りは結城くんの学校まで行くね」


「えーと……。いや、オレが迎えに行くって」


いつもそう言ってんのに、やたら来たがる。


ウチの学校のが遠いしな。


でも。


「そんな。もしかして、学校に来られたら困る理由が?

そうだよね……結城くん、モテるし」


「イヤ……。そんなんじゃなくてー」


「学校出る時まで、女の子と帰ってたら……ショック!」


ナイナイ……。


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