ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
「…………」


視線が絡む前に、慌てて目をそらす結城くん。


……告白される待ち方が悪いのかな。


こんな時は私が盛り上げとかなきゃダメ?


沈黙ってたら、言い出しにくいよね。


「結城くん、いつも……何の本読んでるの?」


「へっ?」


「あ……あのっ、結城くんていつも本読んでるよね。

私も小説好きなんだ!」


「推理小説が多いかなー……」


推理小説!


私と趣味全然違~う!


「菅沼さんは何読んでんの?」





やっと会話らしい会話になってきたのに……。


ここで、


恋愛小説オンリーですって言っても


大丈夫!?



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