ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
なんか今の流れ、おかしくない?


あ……結城くん、まだ照れちゃってる?


だけど結城くんの顔は、赤くもなんともない。


「遅くまでつれ回してゴメンな。そろそろ帰ろっか」


歩きだした結城くんが、くるりと私を振り返った。


もしかして……!


「ブランコ……乗らなくてよかった?」


「……へっ?」


ブランコ!?


「あ、いや……。ま、いっか」


結城くん、一人で笑ってる。


一体なんの話?


ブランコ……好きじゃナイし!?


ちょっと、結城くん!


勇気出してよーっ。


私は、


いつでもオッケーなのに……。






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