ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
「なんで……って、でかい独り言言ってたろ」


「うそ、声に出してた!?」


「……ったく、相変わらずバカだよな……、光は」


徳ちゃんは、私を見てため息ついてる。


徳ちゃんは、ひとつ下の中3。


地毛が茶色で、羨ましいくらいにサラサラで柔らかな髪をしてる。


昔はよく触らせてくれたけど、最近はダメ。私が触ると汚れるらしい……。


失礼しちゃうよ。


身長も私より高いし、この生意気な性格がなければ、年上に見える。


一緒に歩いてて、彼氏に間違われる事しばしば。


彼氏になんて、とんでもないけどね!



< 56 / 425 >

この作品をシェア

pagetop