ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
ピアノは3才の頃から始めてて、ずっとここに出入りしていた私は、


徳ちゃんとはもう姉弟みたいなもの。


っていうか、こんな生意気な弟は……いらない。



「バカって何よ……」


「好きな男にフラフラ付いてって、相手の好きな女のプレゼント選んでやる女の

どこがバカじゃないか、教えてくれ」


徳ちゃんは私の頭をグーで小突く。


「いったーい!!」


「あ~それよかさ、光が来んの遅ぇから……

ウチの今日の夕飯、レトルトなんスけど!」


「知らないよ、そんなの……」


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