ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
影薄い私とは違い、学校では(自称)人気者らしい徳ちゃん。


友達多いし、たまにこうやっていい情報掴んできてくれるんだよね。


「……え、何?その手」


徳ちゃんはニヤニヤしながら片手を突きだしてくる。


「報酬、下さい」


「はいっ?お金なんかないよ?」


「欲しい雑誌があってさ。今月号今日までなんだよなぁ。

小遣い、めぐんで!!」


「……結城くんのどんな情報かにもよるよ」


「おぅ!結城聖、高校1年」






下の名前、聖っていうんだ。


……カッコいい。


付き合ったらどっちで呼ぼう。





「結城くん」「聖くん」


どっちもいいなぁ。



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