ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
「そう……なの?」


「そ。読みながら、想像したいし」


そう言ったら、菅沼さんはパアッと顔を明るくした。


「結城くんもそうなんだっ?」


「ん?あぁ……」


菅沼さんもあらすじ読まずに読むタイプ?


オレと一緒だな。


タイトルとか著者とか、話題性で選んだりするし。





オレはいつものように吊革に手をかけ、窓の外を見る。


ここから……


氷上さんの学校が見える。


毎日学校を確認するだけで、なんかテンション上がる。


……バカだよな、オレって。



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