僕、ギャルと付き合います。
ギャルは大嫌い!!
あっ!? 電車が来てる!


電車がホームに着いているのを見て、俺は階段を駆け降りた。


『まもなく発車いたします、駆け込み乗車はご遠慮ください』


そうアナウンスが流れ出した時には、
何とかドアの前まで辿り着き、
「何とか間に合った」と、肩を撫でおろした。


そしてホッと一息ついて、
電車に乗り込もうとしたその時、
「電車来たよぉー!」と、
数名に女子高生が俺の前を割って入って来た。


な、なんや?


そして肩から掛けている鞄を俺にぶつけながら、
まるで気にすることもなくズンズンと電車の中に入って行った。


こいつら・・・


女子高生の非常識な行動に、思わず眉間に皺が寄る。

女子高生たちは元々電車に乗っていた友人達と合流すると、ドア近くに屯し、大きな声でしゃべりだした。

見ると、チャラチャラとキーホルダーを鞄からたくさんぶらさげ、顔は黒く、茶髪で制服のスカートの丈は超ミニ。 

中には白い肌の子も混じっているみたいやけど、典型的にギャルという種族だ。


また、ギャルか!

俺は心の中で、そう吐き捨てるように呟いた。


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