僕、ギャルと付き合います。
「ふぅ~・・・」


大和は壁にもたれて一つ息を吐いた。


言ってしまった・・・


でも悔いはない。


あのまま何も言わなかったら、
俺は俺で無くなっていた。


これでいいんだ。



「一発入れてやったんか?」


会議室から出て来た俺を、信樹が待っていた。


「ああ」


「そうか」


俺と信樹は拳をコンッと合わせた。


一週間後、辞令が出た。


俺は新潟支店へ異動となった。



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