僕、ギャルと付き合います。
そして信樹は信樹でその頃、大変な局面を迎えていた。


「ちょっと信樹、来なさい」


信樹は突然、利佳子の呼び出しをくらっていた。


「なんでしょうか?」


「あなた、最近誰と会ってるの?」


「は? 誰と言いますと?」


「誰と付き合ってるのかってことよ!」


利佳子の言い方で、信樹はピンと来た。
これは黒ギャル、明美のことを言ってるんだと。



「別に会社に迷惑かけるような人とは付き合っていませんが」


「信樹、私は嘘が嫌いよ、正直に答えなさい」


嘘ねぇ・・・ あくまでギャルは受け付けないか。


「嘘は言ってませんが」


「そう・・・ じゃあ聞くは。
この前、あなたが営業に出て戻らなかった日、
どこの誰と会ってた?」


あの日かぁ・・・ 

その日はもちろん明美といた。


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