僕、ギャルと付き合います。
散々由梨に甘えて、泣き尽した。

もう涙は出ない。
うん、もう大丈夫!

そう思っていたけど、やっぱり無理っぽい。

何故なら、今夜は信樹からのメールや着信が鳴りやまないからだ。



『どうした? 何かあったんか?』

『なんで電話に出んねや?』

『事故にでも遭ってるんか?』

『ほんまに大丈夫なんか?
なんでもええ、返事くれ』

『明美、どうしたんや?
なんで返事くれんのや?
心配やから頼む、なんか返事くれ』


私は信樹からメールをすべて無視していた。



彼女と歩いてるのを思い出すと、
どうしても返事を返せなった。

嫉妬して無視するなんて、私らしくもない。
けど、明美はそれくらい本気で傷ついていた。

なんでメールしてくるんよぉ?
もうほっといてよぉ・・・


彼女と仲良く歩いてたやん。
あんな彼女がおるなら私なんて必要ないやん!


なのに、なんで私にかまってくるんよぉ・・・


明美はそんな鳴り止まない携帯を胸に抱きしめて、また泣いた。


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