僕、ギャルと付き合います。
白ギャルは残さずに鍋焼きうどんを平らげると、
『ごちそうさま』と、満面の笑顔でそう言った。


そんな美味しかったんやろうか?


なんだか由梨を見てると、
自分が親になったような気分になった。


俺達は店を出ると駅へと向かった。
そして切符を買って、白ギャルに手渡す。


「じゃあ、気をつけて帰れよ」


「うん」


「じゃあな」


俺はそう言って振り返り進もうとすると、
「ありがとう!」
白ギャルはなかなか言い出せなかったことを
急いで言うように、俺に礼を言った。


なんや、ちゃんと礼言えるやん。


「おう!」


大和は振り返りニコッと笑うと、軽く手を上げてた。


「じゃあな、気をつけて帰れよ」


そしてまた背を向け歩き出す。



< 29 / 267 >

この作品をシェア

pagetop