《完》極上☆SWEETS!!③ 〜トライフル・ドリーム〜
「―――何か言ったか?」



「別に。何も言ってないわよ」



うっすら頬に赤みがさした
気がしたからたぶん聞こえ
ないフリだったんだろう
けど、そこはあたしも
気づかないフリで流してあげる。




こうしてあたしは、なかば
なりゆきでだけど美紅
ちゃん達のファッション
ショーのアドバイザーに就任。


次に会う日を約束して、
みんなと別れた。




駅から家までの帰り道、
ふと思い立って本屋に入る。



「ちょっとくらいは
勉強しとくか――…」



手にとったのは、高校生が
見てそうなティーン向けの
ファッション雑誌。
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