《完》極上☆SWEETS!!③ 〜トライフル・ドリーム〜
爽介の家はここから
それほど遠くない。



だけどこの後聞く話が
気になってるあたしには、
今日は走ってる時間は
いつもより長く思えた。



それでもほどなくして
周りは静かな住宅街に
なり、見慣れたグレーの
マンションが見えてきて――…。



「――よし、いいぜ」



完全に停車させてから
かかった声に、あたしは
勢いよく降りてメットを外す。



二人で連れ立って部屋に
入ると、爽介はソファを
勧めてくれた。



自分はキッチンに入って
コーヒーの用意を始める。



別に飲み物なんていいのに
と思いつつもとりあえず
ソファに座って、爽介が
姿を現すのを待った。
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