《完》極上☆SWEETS!!③ 〜トライフル・ドリーム〜
今までリメイクを専門的に
やった事はなかったけど、
その気持ちは真っさらな
布から新しいデザインを
考える時と、なんら変わりない。



(なんか――懐かしい――…)



言葉には表せない静かな
高揚が体の奥底に広がって
いってるのを、あたしは
たしかに感じてた。



そう――パリにいたあの頃。



夢中でデザインに取り
組んでた日々は、こんな
感覚をよく味わってたっけ……。




「――よし、終了〜っ」



手分けしたおかげで、
ほどなくして山ほどあった
古着も全部元の袋に収まった。



それを分担して持った
3人と一緒に、急いで店を出る。
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