《完》極上☆SWEETS!!③ 〜トライフル・ドリーム〜
「………………」



あたしは言葉を失って、
うつむいたまま駆け巡る
いろんな思いを必死で
整理してた。



そんなあたしの耳に、
少しだけ柔らかさを増した
パパの声が届く。



「桐生という人間を
見込んで抜擢したんだ。

それがあいつの夢だと
言うなら、極力は考慮して
やりたいとは思うがな」



「パパ………!」



「だが、これはビジネスだ。
物事が情で動かせるわけ
じゃない。

繰り返すが、今はまだ何も
答えは出ていない。

お前も、桐生にはよけいな
ことを言うんじゃないぞ」



「……わかってるわ。大丈夫よ」
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