《完》極上☆SWEETS!!③ 〜トライフル・ドリーム〜
Drop☆3
動き出した時間
☆☆☆☆☆
爽介の携帯電話に新条さん
からの着信が入ったのは、
風に熱が混ざり始めた
6月の半ばのこと。
その日は定休日の水曜日で
あたしは爽介の部屋で彼と
一緒にいて。
わざわざ休みの日にかけて
くるなんてやり方で、
用件はもう出る前から
わかっちゃってた。
(やっと――上層部で話が
決まったんだ――…!)
携帯を取った爽介の顔にも
さすがに隠せない緊張の
色が浮かんでる。
だけど一拍の後、爽介は
意を決したように通話
ボタンを押した。
「ハイ、もしもし。
……ええ、大丈夫です……」
爽介の携帯電話に新条さん
からの着信が入ったのは、
風に熱が混ざり始めた
6月の半ばのこと。
その日は定休日の水曜日で
あたしは爽介の部屋で彼と
一緒にいて。
わざわざ休みの日にかけて
くるなんてやり方で、
用件はもう出る前から
わかっちゃってた。
(やっと――上層部で話が
決まったんだ――…!)
携帯を取った爽介の顔にも
さすがに隠せない緊張の
色が浮かんでる。
だけど一拍の後、爽介は
意を決したように通話
ボタンを押した。
「ハイ、もしもし。
……ええ、大丈夫です……」