《完》極上☆SWEETS!!③ 〜トライフル・ドリーム〜
「イヤ、その……

今日の夕方、行くんだろ?」



「あ…………」



トクンと胸がはねて、
思わず言葉を忘れる。



――覚えててくれたんだ。



だいぶ前に伝えたきり
だったから、忘れてるかと
思ってた。



「ウン――行ってくる。

心配しなくて大丈夫よ」



爽介が気にしてくれてる
のは、仕事終わりで
あたしが入れてる予定。



――今日、都内にある
デザイン学校の見学に行くんだ。



だけど“見学”って
言っても、ただ眺めて
終わりってわけじゃない。



そこは海外に本拠地を
構える団体が経営してる
学校で、国内のデザイン
学校の中じゃたぶん一番
現場の世界に近い。
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