近くて遠い君へ

「あ、もしかしてミナちゃん今日はもう終わり?」

ミナちゃんはいつもの制服じゃなく、私服姿で、手に鞄を持っていた。

「うん。」

「ふ〜ん、

じゃあいいよ、俺探すし。」

「…場所分からないくせに。」

「じゃあ、一緒に探す?

いいの?」

「…

もう、あたしがやるから帰ってってば。」

ミナちゃんは言いながら反対側の奥の方へ行った。


そっちだったか…。
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