近くて遠い君へ


ミナちゃんは頷くと、背を向ける。


「制服じゃないんだ

着替えたの?」


「うん、さっきみどりさん達と一緒に。

今、更衣室ね鍵が壊れてて。」

あはは、と笑うミナちゃん。


「…

すげえ可愛い。



…抱きしめてもい?」


カシャン


多分それは動揺したから


ミナちゃんは手に持っていたペンを落とした。
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