近くて遠い君へ
「お前…認めやがったな。
だいたい皆川も悪いよ。
こんな単純なヤツ…
お前さあ、
ちょっとタイプで近くにいるヤツなら誰でもいいんじゃねえの。」
呆れたように言う。
「俺…
ミナちゃんの事、好きで
実は4年くらい前からずっと好きで…
どうしようかと…
ずっと、悩んでました。」
恐る恐る店長を見ると
驚き、口にくわえていた煙草が―落ちる。
慌てて拾い、溜息をつくと
「お前…
バカだな…。」
頭を抱えてしまった。