近くて遠い君へ
近くて遠い君へ
「玉砕おめでとー」

店長の心のこもった乾杯の音読。

「いやいや、まだ立ち直れてないっすから。」
全く笑えない。

「始めから無理なとこいっちゃってますからね、高嶺の花、っすよ」
岡崎がまた追い討ちをかける。




「敦、俺は押せばまだイケたと思うけどね。」
この期に及んで…

「そーっすかね。
友達って言われたら、もうボキッと心をへし折られてそれ以上は言えなかった」

「俺に言わせれば敦さん、やり方が下手なんすよねー」
またそれかよ。
どうやればよかったんだよ、と岡崎の発言に苛つかずにはいられない。



< 165 / 173 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop