近くて遠い君へ
入社して1年経った頃、電車で帰ってたミナちゃんを海くんが迎えにくるようになった。
「何かあった?」
って聞くと
「ちょっと…ね。」
ミナちゃんは目を伏せ答えようとしなかった。
そのあと、ミナちゃんが代表と出ていくのが見えたから、事務所にいる金村さんに聞いてみた。
「ち、痴漢?マジ?」
「そ。
朝も抵抗あったみたいだけど甘えられないとか言ってた。
私が一緒に行けたらいいんだけど方向逆だしね。」